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コハスの水環境事業

今、海・川・湖で
起こっていること

身近な環境を見渡せば

おだやかな瀬戸内海、おとなしい河川、おむすび型のさぬきの山々、点在するため池。
香川県にはのどかな景色が広がっています。ところが香川の海や河川は長い間、水質汚濁の問題で悩まされてきました。
静かな内海や水量の少ない河川は、排水による水質汚濁の影響を受けやすく、 以前から赤潮やアオコの発生がたびたび報告されています。

水質汚濁の問題

排水は海や川に大きなダメージ

生活、工業排水が海や川に流れ込むと、
水中に窒素やリンの栄養塩類が多い状態(富栄養化)になり、
プランクトンが異常繁殖して、赤潮やアオコの原因となります。
富栄養化は生物に大きな影響をおよぼします。
例えば、湖沼で発生すれば飲料水や農業、工業用水の水源として利用できなくなり、
水の浄化にたくさんの費用がかかります。
海で発生すればアオコや赤潮の発生を招き、漁業被害や生物の大量死、
貝毒の増加などを引き起こします。
さらに状況が深刻化すれば、魚などの生物が生息できない貧酸素状態になり、
わたしたちの暮らしにも大きな影響を及ぼします。

すべての生命は水とつながる

わたしたち人間が引き起こす水の汚染は、
めぐりめぐって、自然界の生き物、そして人間にかえってきます。
毎日、安全でおいしい水を飲めることは、とてもありがたいこと。
生き物がいきいきと活動できることは、自然界の絶妙なバランスに支えられています。
水はわたしたちの生命をつなぐもの、そして未来につながっているのです。

富栄養化。水質浄化は緊急課題

アメリカの環境シンクタンク「世界資源研究所(WRI)」などの研究グループによると、世界の少なくとも415の沿岸域でアオコや赤潮が発生しやすい富栄養化が進んでいることが分かりました。
日本でも香川・愛媛などの瀬戸内海を中心に、13の海域や汽水湖で富栄養化が確認されるなど状況は深刻です。
世界では富栄養化の結果、生物がすめないとされる貧酸素海域が年々急増しています。
「世界資源研究所」は「原因である未処理の下水や工場排水への規制を強化しなければ、今後沿岸域の多くの人々の暮らしにも深刻な影響が出る」と警鐘を鳴らしています。
水質浄化への取り組みは世界的な緊急課題であり、排水にかかわる企業、事業場等の早急な取り組みが求められています。

急増する貧酸素海域
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